渋滞の洗礼と、すり抜けへの苦手意識
先輩ライダー達が渋滞時の車両間をすり抜けを開始した中、最初の集合場所で先輩ライダー達の1人が「渋滞が始まったら俺についてこい!」と言ってましたが、とてもついていけません。
30年以上バイクを走り続けている今でも、正直未だ「すり抜け」は苦手意識がありますが、何せバイクを乗り始めのその頃は、恐怖心からペースアップなんてとても出来る状態じゃなかったです。
車両(自動車)の中には、ろくに後方確認せずに車線変更する車両もたまにあり、そうなると止まれる自信が全くなかったです。
先輩ライダーの方は、料金場で私が後にいないことに気づいたらしく、焦ったらしいですが、その前にバッグミラーで私の走りを確認しながら、同時初心者の私にペースを合わせて走る、心配りが少しでも欲しかったものです。😅
皆さんも初心者の方が参加されるマスツーリングに行かれる際は、初心者のペースに合わせてあげる、ゆとりの気持ちを持ちましょう。☺️

初めての高速道路、そして海老名サービスエリアから小田原厚木道路へ
初の恐怖の高速道路すり抜けを体験したあと、漸く神奈川組との合流地点である海老名サービスエリアに到着。神奈川組の3台と合流しました。
合流後、海老名サービスエリアを出発し、厚木料金所を経て小田原厚木道路に乗りました。
小田原厚木道路は有料道路なので、そのまま時速70〜80キロくらいで巡航。
当然私は6台の一番後につきました。
大した速度域ではないですが、当時の私にはやはり緊張がありました。
黒い稲妻の登場

そんな中、後から重低音の排気音を鳴らしたバイクが近付いてきました。「えっ!なんだ、なんだ!」と思ったのも束の間、私の後についた途端、黒い物体が私の横を通り過ぎました。そして、前にいた車両(自動車)の間を瞬く間にすり抜け、フル加速して私の視界から消えて行きました。当時あまりバイクの車種は詳しくなかったのですが、私の脳裏に焼きついたそのバイクのテールカウルから、恐らくKAWASAKIのZZR1100(Cシリーズ?)かZX10辺りだったと思われます。その黒いバイクは、今を思い出せば完全なスピード違反領域の速さでしたが、その圧倒的なスピードに当時初心者だった私の脳裏に強烈なインパクトを残しました。
「いつかは、あんなバイクに…」
その時、バイク乗り始めだったばかりだったのにも関わらず、私はこう思いました。
「いつかは、あんなバイクに乗って、かっ飛びたい…」と。
続く。