憧れのHMS(埼玉) 初参加 その3

バイク練習会

出会いの瞬間 ― 選ばれたNC750L

集合場所で指導員の方に案内され、今回使用する車両の前へと向かいました。
「本日、皆さんが事前に希望された車両は、全て準備させていただきました。各自、選ばれた車両の前へ移動してください。」
そう言われ、視線の先に整然と並んだ6台のNC750Lが目に入ります。

私は迷わず、最も近くにあった1台を選びました。

NC750Lの特徴 ― ガソリンタンクはどこに?

NC750Lは教習車としてもよく使われるだけに、癖が少なく扱いやすい車両のように見えます。
しかし、他のバイクと明確に異なるのが「ガソリンタンクの位置」。
一般的なバイクでは、ハンドルとシートの間にガソリンタンクがあり、ライダーがそれを挟み込む形で乗りますが、NC750Lの場合、そのスペースはヘルメットの収納場所になっています。
実際のガソリンタンクはタンデムシート付近にあり、まるでスクーターのように、ヘルメットを収納できる構造なのです。

少し不思議な感覚ですが、これもNCならではの魅力だと感じました。

NC750Lはヘルメットを収納可能です。
NC 750Lはタンデムシート下に給油口があります。

点検から始まる一日

各受講生はそれぞれ選んだ車両の安全確認を、指導員の指示に従って行います。
この日は時間の都合もあり、「ブレーキ」「灯火類」「燃料」の3つだけをチェック。
乗車後は半クラッチのつながり位置を確認し、いよいよ練習会場へと向かいました。

初めて知った、HMS埼玉のスケール

移動中に気づいたのは、HMS埼玉の敷地の広さ。
施設内には複数の練習エリアがあり、私たち初級クラスは事務所から近い会場でしたが、中〜上級クラスの方々は、リュックを背負って少し離れた場所へと移動していました。

✳︎但し、あまりにも広大な敷地だったので、何処の場所でどんな練習場所に向かわれたかは分かりませんでした。


その光景を横目で見ながら、「いつかはあのクラスで走りたい…」という野望が、ふと胸をよぎります。

初級者としての覚悟

野心が芽生えかけた瞬間もありましたが、今日の自分はあくまで「初参加の初心者」。
余計なプライドは捨て、指導員の言葉に素直に従い、学びを吸収する一日にしよう――そう心に約束し、エンジン音に気持ちを乗せました。

続く

タイトルとURLをコピーしました