元白バイ隊員OBの技を学ぶ——「スラロームマニア」三共ステージ参加記(10月)その2

バイク練習会

バイクの操縦は、速度だけでなく、身体の使い方や感覚のタイミングがものを言います。

今回の「スラロームマニア」三共ステージでは、改めて自分の走りを見つめ直す機会となりました。

慣熟走行から基礎訓練、そして制動練習まで、一つひとつの動作が技術と意識のつながりを教えてくれます。  

慣熟走行——ペース配分とコース把握  

慣熟走行が進むと、参加者全員のペースに応じて、指導員から順番の入れ替え指示がありました。

速いライダーたちは前方に並び、私はまだ身体を慣らしたかったため、後方ポジションを選択。

今回はいつもと異なるコースレイアウトだったこともあり、私は後追いの走りで感覚を整えました。  

慣熟走行中の私

スラローム訓練——下半身の弱点に気づく  

基礎訓練では、パイロンを使った直線スラロームとオフセットスラロームを実施。  

一般的なライディングスクールにもある練習ですが、「スラロームマニア」ならではの特徴は、ギアや体勢、動作に細かい制約指示があることです。

例えば、  

– ギア限定(1速・2速)  

– 片手走行(右手のみ)  

– 立った状態での走行  

– パイロン接触動作(通過時に手でタッチ)  

これらの条件下で走ると、普段の癖や身体の使い方が一層明確になります。

今回特に感じたのは、自分の下半身の力不足。5メートル間隔の直線やオフセットスラロームで、切り返しが遅れる傾向が顕著でした。

指導員によれば、バイクの切り返しと下半身の力のタイミングが合致すると、憧れの素早い切り返しが可能になるとのこと。

私は、まだその域には達していないと痛感しました。  

直線スラローム練習中の私

制動訓練——ブレーキ配分を身につける  

続く制動訓練では、二つのパターンを練習しました。  

– **急制動**:決められたポイントから最大限の力でブレーキをかけ、短距離で停止。  

– **目標制動**:停止目標地点ぎりぎりで正確に止まる技術。  

指導員からは、リアブレーキのかけすぎでロックしやすい傾向があると指摘を受け、しばらくはフロントブレーキ主体(感覚的にフロント9:リア1)で練習。

結果、リアタイヤのロックは解消され、より安定した制動が可能に。

改めてブレーキ配分の重要性を学びました。  

次回への課題

今回の訓練では、下半身の使い方とブレーキ配分という二つの課題が浮き彫りになりました。

スタッフの方々の経験豊かな指導は、技術だけでなく、バイクとの向き合い方そのものを見直させてくれます。

次回は、より速い切り返しと精度の高い制動を目指し、精進したいと思います。 

続く。

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