元白バイ隊員OBの指導が受けられる本格派ライディングスクール「スラロームマニア」に参加し、その体験レポートをお届けします。
今回は「スラロームマニア」初の竜ヶ崎のステージとなります。
前回の続き
走行前の準備とコースインプレッション
走行前には、まず軽めのストレッチを行い、身体をほぐしてから慣熟走行へと臨みました。
今回のコースは、指導員を含めた参加者全員にとって初めての舞台。
序盤はコースレイアウトと路面状況を確かめるため、慎重にペースを抑えて走ります。
第一印象としては、アスファルト表面に荒れが見られる箇所もありましたが、これは走り込めば慣れる程度。
ただし一つ気になる点がありました。それはS字カーブセクションとクランク(直角切り返し)区間の路肩部分に溝があり、もし脱輪すれば転倒の危険が高まる構造になっていたことです。
このため、コースの端に寄せるライン取りが難しく、走行中は神経を使いました。

ペースアップの流れと隊列の変化
慎重な走行から徐々にペースアップが始まると、先頭付近を走っていた1台が指導員車両に離され、隊列の入れ替えが指示されました。
常連参加者たちは前方へ位置を移し、私はペースを優先したい方々に前を譲って後方へ。
結果的に、S字やクランクの溝への恐怖からスピードを上げ切れず、身体を慣らすことに集中する走りとなりました。

グループ分けと休憩
慣熟走行を終えた時点で、27台中後方7番目あたりの位置。
自然と「ゆっくり走るグループ」に振り分けられることになりました。
周囲の方々の技量の高さを改めて痛感します。
ここで最初の休憩に入り、次の練習セクションへ向かいます。
直線スラローム練習と変則課題
休憩後は、パイロンを7メートル間隔、続いて5メートル間隔で配置した直線スラロームに挑戦。
単純に左右に切り返すだけではなく、「ギア1速走行」「ギア2速走行」「右片手のみ走行」「立ち乗り走行」「パイロン通過時に頭をタッチ」など、変則的な課題が次々と課されます。
このスクールの特徴は、単なる速度やタイムではなく、バイクの操作感覚と身体の使い方を深く学べること。
特に片手走行や立ち乗り、パイロンタッチはニーグリップ(膝で車体をしっかり挟む技術)が不十分だとまっすぐ走ることすら難しい課題です。
ベテランの皆さんはさすが、難なくこなしている様子が印象的でした。




コースの変化と新たな課題
直線スラロームを終えた後、コースレイアウトが直線スラロームからオフセットスラロームへと切り替えられました。

直線スラローム同様、変則的な課題が織り交ぜられており、瞬時の判断と安定した操作が求められます。
スラロームセクションに入った直後は、特別な指摘もなく順調にこなしました。
しかし、一人の指導員の方から「切り返しの際、もう少し積極的に体重を乗せた方が良い」とのアドバイスをいただきました。
自分の弱点を改めて実感
確かに、以前から私は切り返しが甘く、スムーズかつ速い切り返しが苦手なことを自覚していました。
アドバイスを受けたことで、改めてその課題の重要性を認識することとなりました。
今後は、単なる走行技術の向上だけでなく、身体の使い方そのものを見直す必要がありそうです。
続く。

